Last updated on 2026-08-21, by 吉田 凜
Tidalの料金プランはいくら?国ごとの価格差にも注意
「Tidalって結局いくらなの?」と調べ始めると、サイトによって書いてある数字が違う、ということに気づいた方もいるかもしれません。これは間違った情報が出回っているというより、Tidalの料金体系そのものが「見る国によって数字が変わる」という、少し特殊な事情によるものです。
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Tidalの料金プラン(2026年8月改定後)
Tidalは2024年4月に料金体系を大きく整理し、それまであった「HiFi」「HiFi Plus」という2段階のプランを、ロスレス・ハイレゾ音源がすべて含まれる単一のプラン「TIDAL」に統合しました。現在はどのプランを選んでも、同じ音質で聴けます。
さらに2026年8月3日には、米国基準で以下の価格改定が行われています。
| プラン | 価格(米国/月額) | 対象 | 主な内容 | こんな人におすすめ |
| Individual | $11.99 | 1名 | ロスレス・ハイレゾ音源、Dolby Atmos、オフライン再生、9,000万曲以上 | 1人で契約先を決めやすく、まず試してみたい人 |
| Family | $19.99 | 最大6アカウントまで | Individualの内容を家族で共有 | 家族や同居人と分担して1人あたりの負担を抑えたい人(登録・決済トラブル時の影響は全員に及ぶ点に注意) |
| Student | $6.99 | 学生(要認証) | Individualと同内容、学生認証が必要 | 学生認証(SheerIDなど)を通せる環境がある人。認証が通らない場合はIndividualでの契約になる |
| DJ Individual | $19.99 | DJ向け機能を追加 | Serato・Rekordbox等との連携機能を追加 | DJ機材・ソフトと連携して使いたい人。一般的な音楽鑑賞用途では過剰スペック |
| DJ Student | $14.49 | DJ向け機能を追加(学生) | DJ Individualの学生向け価格 | DJ用途があり、なおかつ学生認証を通せる人 |
いずれも値上げ前(Individual $10.99/Family $16.99/Student $5.49)からの改定です。円換算の目安は、Individualで約1,700〜1,800円、Familyで約2,900〜3,000円、Studentで約1,000〜1,050円ほどです(為替レートにより変動します)。DJ向けプランはSerato・Rekordboxなどとの連携機能が追加された特別プランで、DJ用途がなければIndividualで十分です。
30日間の無料トライアルが用意されていますが、期間終了後は自動的に有料プランへ移行します。日本は公式非対応のため日本円建ての価格は存在せず、登録時にVPNで接続した国の通貨・価格がそのまま適用されます(VPNでの登録手順については「Tidalは日本で使える?登録前に知っておきたい注意点」で解説しています)。
他の音楽配信サービスとの料金比較
Tidalの料金だけを見ても、高いのか安いのか判断しづらいと思うので、日本で公式に使える主要サービスと1つの表にまとめて比較してみます。
| サービス | 料金 | 日本での公式対応 | 最大音質 | 楽曲数 | オフライン再生/空間オーディオ | |||
| 個人プラン | ファミリープラン | 学生プラン | 無料トライアル | |||||
| Tidal | $11.99/月(約1,700〜1,800円) | 上表を参照 | 上表を参照 | 30日間 | ✕ 非対応(VPN経由でのみ登録可能) | 24bit/192kHz(全プラン標準対応) | 約9,000万曲以上 | ○/○ |
| Spotify | 1,080円/月 | 1,880円/月(最大6人。2人ならDuo1,480円) | 580円/月 | 1ヶ月間 | ○ 対応 | 24bit/44.1kHz(Premium内で追加料金なし、2025年9月〜対応) | 1億曲以上 | ○/△(一部対応) |
| Apple Music | 1,180円/月 | 1,980円/月(最大6人) | 680円/月 | 1ヶ月間 | ○ 対応 | 24bit/192kHz | 1億曲以上 | ○/○ |
| Amazon Music Unlimited | 1,180円/月(プライム会員は1,080円) | 1,980円/月(最大6アカウント) | 580円/月 | 30日間(キャンペーンで3ヶ月無料になることもあり) | ○ 対応 | 24bit/192kHz(HD/Ultra HD) | 1億曲以上 | ○/○ |
Tidalのファミリー・学生プランの具体的な金額は、前の「Tidalの料金プラン」表をご確認ください。ここでは他社と条件を揃えやすい個人プランの価格のみを比較の基準にしています。なおTidalのみ米ドル建てのため、円換算だと為替レートによって変動します($11.99は目安で1,700〜1,800円前後)。他の3サービスはいずれも円建ての固定価格です。※価格は2026年8月時点のものです。
こうして並べると、Tidalの料金自体は突出して高いわけではなく、最大音質のスペックでもApple Music・Amazon Musicと同水準です。楽曲数もほぼ横並びで、決定的な差にはなっていません。差がつくのは、料金や音質ではなく「日本から普通に契約できるかどうか」という一点に集約されます。
それぞれの一言まとめは次の通りです。
- Tidal:音質面での評価が高く、アーティストへの還元率の高さでも知られています。一方で日本非対応という制約が、料金や音質の良さを打ち消してしまう面があります。
- Spotify:プレイリストやレコメンド機能の使いやすさに定評があり、無料プランで気軽に試せる点も強みです。ロスレス対応は他社より遅れて始まった経緯があり、対応から日が浅い点は留意してください。
- Apple Music:追加料金なしで高音質帯を標準搭載しており、Apple製品との連携がスムーズです。Android・Windows中心の環境では強みが薄れます。
- Amazon Music Unlimited:Amazonプライム会員であれば実質最安で、音質面でもハイレゾに対応しています。Alexaとの連携を使う人には特に相性がよいサービスです。
公式非対応のTidalに課金して大丈夫?
料金プランを比較する前に、「そもそも日本非対応のサービスに課金して、あとで困ることはないのか」という点を気にする方は多いはずです。Tidalは日本向けの契約が存在しないため、通常のサブスクとは異なるリスクが伴います。
契約時点でエラーになるケース
VPNで対応国に接続しても、クレジットカードの発行国情報と接続先の国が一致しないと、決済情報の入力段階でエラーになることがあります。また、Tidalの決済は海外の事業者経由で行われるため、カード会社側が「海外取引」と判定して利用を一時的に制限するケースもあり、これは接続国との相性というより、契約者側のカード会社の仕様によるものです。特に価格が安い国ほどエラーが出やすい傾向がある一方、米国・英国など主要国は比較的通りやすいという報告もあります(あくまで傾向であり、確実性を保証するものではありません)。仕組みの詳細は「Tidalは日本で使える?登録前に知っておきたい注意点」でまとめているので、あわせてご確認ください。
契約後、更新のタイミングで止まるケース
厄介なのは、最初の決済が通っても安心とは言えない点です。Tidalは月額課金のため、毎月の更新のたびに同じ決済プロセスが走ります。初回は問題なく通っても、カード会社側のセキュリティ判定やTidal側のシステム変更によって、数ヶ月後の更新時に突然決済がエラーになる、というケースが報告されています。地域制限を回避した契約であることをサービス側が問題視し、アカウントごと停止される可能性もゼロではありません。つまり「一度契約できたから今後もずっと安心」とは言い切れない、というのが実情です。
トラブル時のサポート・返金は期待できる?
日本向けにサービスを提供していない以上、日本語でのサポート窓口はありません。決済トラブルやアカウント停止が起きた場合、Tidal側への問い合わせは英語で行う必要があり、対応にも時間がかかることが想定されます。返金についても、各国の消費者保護制度がそのまま適用されるとは限らず、確実に返金される保証はありません。トラブル時の最終手段は、契約したクレジットカード会社への問い合わせ(チャージバックの申請など)になるケースが多いようです。
使える決済方法は?
ここまでのリスクを踏まえたうえで、実際に使える決済方法も確認しておきましょう。Tidal公式が案内している決済方法は、クレジットカード、銀行発行のデビットカード、PayPal、Apple/Google発行のストア課金、Tidalギフトカードなどです。プリペイドカードや、Google Play・iTunesなどのサードパーティ製ギフトカードは決済方法として利用できません。なお、PayPalはアルゼンチンなど一部の国では利用できないなど、対応状況は国によって異なります。
とはいえ、これらはあくまで「起こりうるリスク」であり、全員に起きるわけではありません。実際に問題なく使い続けられているケースも多くあります。ポイントは、こうした不確実性を理解したうえで、聴きたい曲をストリーミングだけに頼らず、手元にMP3・FLACとして残しておくことです。
契約や決済のトラブルに振り回されず、「払った分だけ聴ける曲」を「ずっと聴ける曲」に変えられます。
- 【最大の特徴】Hi-Fi/Masterクラスのロスレス音源をそのまま保存:ストリーミング時と同じ音質のまま、アカウントの状態に左右されず手元に残せます
- MP3・FLAC・WAVから出力形式を選択可能、ビットレートも指定できます
- ID3タグ・アートワークも自動保持:曲名やジャケット画像もそのまま保存
- プレイリスト・アルバムも丸ごと一括変換、最大5倍速で高速処理
- 対応OS:Windows 10/11、macOS 10.15以降
具体的な方法は「TidalをMP3に変換して保存する方法」で解説しています。
国によって価格が違う理由
学生プラン・ファミリープランの条件
Studentプランは学生であることの認証が必要で、認証サービス(SheerIDなど)を通す形が一般的です。日本の学生証で認証が通るかどうかは接続した国の認証基準に依存するため、確実に使えるとは言い切れません。Familyプランは最大6アカウントまで追加できますが、代表アカウントの決済が止まれば、紐づいた全アカウントに影響が及びます。
「安い国」を選ぶことの注意点
Tidalは国ごとに価格が個別に設定されており、通貨や物価水準の違いによって、同じプランでも数倍単位の価格差が生まれます。海外のVPN比較サイトでは、特定の国(アルゼンチンなど)が最安値圏としてよく紹介されますが、具体的な金額はサイトによってばらつきがあり、多くの記事は「いつ」「どのレートで」調べたのかを明記していません。そのため個別の金額を鵜呑みにするより、「国によって大きく価格が異なる」という原則だけ押さえておくのが実用的です。
なお、安さだけを基準に接続先の国を選ぶと登録でつまずきやすいという点は、前述の「契約時点でエラーになるケース」の通りです。料金と登録のしやすさは、必ずしも両立しないという前提で選んだほうが無難です。
無料トライアルはある?
2024年の改定以降、常設の無料プランは廃止されています。現在利用できるのは30日間の無料トライアルのみで、期間終了後は自動的に有料プランへ移行し決済が発生します。他社(Spotify、Apple Music)は1ヶ月間、Amazon Musicは30日間(キャンペーン時は3ヶ月間になることもあります)が目安で、トライアル期間の長さ自体に大きな差はありません。トライアル終了前に解約する場合は、自動更新前に手続きを済ませておく必要があります。
よくある質問(FAQ)
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Q1. 無料トライアル中に解約したら料金は請求されますか?
A1. トライアル期間終了前に解約手続きを完了させれば、料金は発生しません。ただし解約は自動更新日の前日までに済ませる必要があり、当日や期限後の解約では日割りの請求が発生する場合があります。
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Q2. Familyプランは家族が別の国に住んでいても使えますか?
A2. Tidalの規約上、Familyプランは同一世帯での利用が想定されています。地理的に離れたメンバーでの共有は、規約上のグレーゾーンになる点は理解しておく必要があります。
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Q3. 為替レートで料金は変わりますか?
A3. はい。特に決済通貨が現地通貨建ての場合、為替レートの変動によって円換算での実質負担額は変わります。カード会社によっては、海外事務手数料が別途かかることもあります。
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Q4. Tidalはいつ日本で正式にサービスを始めますか?
A4. 2026年8月時点で、公式な開始時期のアナウンスはありません。仮に日本向けサービスが始まった場合の価格は予想の域を出ませんが、すでに日本で展開しているSpotify・Apple Music・Amazon Music Unlimitedの個人プランがいずれも1,080〜1,180円である点を踏まえると、同程度の水準に設定される可能性はあります。あくまで他社の価格帯からの推測であり、確定情報ではない点にご注意ください。
まとめ
Tidalの料金プランは2024年に単一プランへ整理され、2026年8月にはさらに価格改定が行われています。日本向けの価格は存在しないため、実際に支払う金額はVPNで接続した国によって変わります。契約や更新には不確実な部分もありますが、リスクを理解したうえで、比較的通りやすいとされる主要国経由での登録や、聴きたい曲のローカル保存を併用すれば、過度に恐れる必要はありません。
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